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空調機の異音(上級編:原因切り分けと系統別対処方法)

2026年6月22日月曜日

空調設備 設備管理

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 ■症状

空調機の異音が単純な「ファン音」や「ブーン音」ではなく、以下のように複合的に発生するケースがあります。

  • 室内機と室外機で異なる異音がする
  • 時間帯や負荷によって音が変化する
  • 振動音+金属音+風切り音が混在する
  • 一時的に収まるが再発する

このような場合は単一故障ではなく、系統的な異常の可能性があります。


■主な原因(上級:系統別切り分け)


① 冷媒系統異常(圧力・流量問題)

冷媒の状態異常は複雑な異音の原因になります。

  • 冷媒不足(ガス漏れ)
  • 膨張弁の不良
  • 配管内の詰まり
  • 圧力不安定

■特徴

  • 「シュー」「ゴボゴボ」音
  • 室外機側で顕著


② 圧縮機(コンプレッサー)異常

空調機の中核部品の異常です。

  • 内部摩耗
  • オイル不足
  • 過負荷運転
  • 電源電圧不安定

■特徴

  • 低い唸り音が周期的に変化
  • 振動が建物に伝播


③ 送風系統の乱流(ダクト含む)

風の流れが乱れることで異音が発生します。

  • ダクト内圧力不均衡
  • フィルター詰まり
  • 吹出口の閉塞
  • ダンパー異常

■特徴

  • 風切り音が不規則
  • 特定部屋のみ発生


④ 防振・据付系統の問題

設備そのものではなく設置状態の問題です。

  • 防振ゴム劣化
  • アンカーボルト緩み
  • 配管支持不良
  • 建物共振

■特徴

  • 特定時間帯に増幅
  • 建物全体に響く低周波音


⑤ 制御系の負荷制御異常

インバータ制御など電子制御系の問題です。

  • センサー誤作動
  • インバータ不安定
  • 制御基板異常
  • 温度検知エラー

■特徴

  • 運転が断続的に変化
  • 音が一定ではない


■応急対応(上級切り分け手順)


① 音の種類を分類する

まず異音を分類します。

  • 低音(ブーン系)→ 圧縮機・振動系
  • 高音(シュー系)→ 冷媒・風系
  • 金属音 → 軸受・機械系


② 発生位置を特定する

  • 室内機
  • 室外機
  • ダクト系統
  • 建物構造


③ 運転条件との関係確認

  • 起動時のみ
  • 負荷時のみ
  • 常時発生


④ 単体故障か系統問題か切り分け

  • 単体 → 部品交換レベル
  • 系統 → 冷媒・ダクト・制御全体調査


■注意点(重要)

  • 冷媒系統は資格者対応が必須
  • 圧縮機異常は早期停止が必要
  • 振動放置は建物損傷につながる
  • 無理な運転継続は故障拡大


■まとめ

空調機の異音(上級ケース)は以下の系統で整理できます。

  • 冷媒系統異常
  • 圧縮機異常
  • 送風・ダクト異常
  • 防振・据付問題
  • 制御系異常

単純な部品故障ではなく、「システム全体のどこで音が発生しているか」を切り分けることが重要です。


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