■症状
火災報知器(自動火災報知設備)が実際の火災ではないにもかかわらず作動する場合があります。
以下のような症状が発生します。
- 火災警報が突然鳴る
- 特定の感知器のみ作動する
- 夜間や早朝に誤報が発生する
- リセット後に再び警報が発生する
- 受信機に火災表示が出る
火災報知器の誤作動は、建物利用者の安全や業務運営に大きな影響を与えるため、迅速な原因究明が必要です。
■主な原因
① 感知器の経年劣化
最も多い原因です。
- 感知器の寿命
- 内部部品の劣化
- 感度異常
主な特徴
- 特定の感知器のみ発生
- 古い設備で多い
② 湯気・蒸気・粉塵
環境要因による誤作動です。
- 給湯室の蒸気
- 工事による粉塵
- 加湿器の蒸気
- 清掃作業
主な特徴
- 特定時間帯のみ発生
- 再現性がある
③ 虫の侵入
小さな昆虫が感知器内部に侵入するケースです。
- クモ
- 小型昆虫
- ゴミの付着
主な特徴
- 夏季に発生しやすい
- 原因不明に見える
④ 配線・通信異常
感知器以外の問題です。
- 配線断線
- 接触不良
- ノイズ混入
- 受信機異常
主な特徴
- 複数箇所で発生
- 不規則な警報
⑤ 受信機本体の異常
防災盤側の問題です。
- 基板故障
- 電源異常
- 制御不良
主な特徴
- 複数警報が同時発生
- 原因箇所が特定しにくい
■応急対応方法
① 火災の有無を確認
最優先で確認します。
- 煙の有無
- 火気の有無
- 焦げ臭い臭いの有無
② 作動した感知器を特定
確認項目:
- 階数
- 系統
- 感知器番号
③ 周辺環境を確認
- 蒸気
- 粉塵
- 工事
- 虫の侵入
④ リセット実施
- 一時的な誤報か確認
- 再発有無を確認
■直ちに対応すべきケース
以下の場合は消防設備業者へ連絡します。
- 複数系統同時発報
- リセット後再発
- 原因不明
- 受信機異常表示
■注意点(重要)
- 誤報と決めつけない
- 火災確認前に停止しない
- 感知器を勝手に分解しない
- 消防設備点検業者へ報告する
■まとめ
火災報知器が誤作動する主な原因は以下です。
- 感知器の経年劣化
- 蒸気・粉塵
- 虫の侵入
- 配線異常
- 受信機異常
特に誤報と実火災の切り分けを最優先に行うことが重要です。
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