■症状
スプリンクラー設備において、火災発生時や点検時に以下のような異常が確認される場合があります。
- スプリンクラーが作動しない
- 放水されない
- 警報が発報しない
- 流水検知が動作しない
- 一部区域のみ作動しない
スプリンクラー設備の不作動は、火災時の被害拡大に直結するため、迅速な原因確認が必要です。
■主な原因
① 仕切弁(バルブ)の閉止
最も確認すべき原因です。
- 点検後の復旧忘れ
- 誤操作
- バルブ固着
主な特徴
- 一部区域のみ不作動
- 警報が連動しない
② 配管内圧力不足
配管内の水圧が不足している状態です。
- 加圧送水装置異常
- 補給水不足
- 圧力低下
主な特徴
- 複数系統に影響
- 圧力計異常を伴う
③ 流水検知装置の異常
警報系統の故障です。
- リミットスイッチ故障
- 接点不良
- 配線異常
主な特徴
- 放水しても警報が出ない
- 防災盤に異常表示
④ 配管・ヘッドの閉塞
経年劣化や異物混入によるものです。
- 錆の発生
- スケール付着
- 異物混入
主な特徴
- 一部ヘッドのみ不良
- 古い建物で発生しやすい
⑤ 加圧送水装置の故障
送水設備自体の異常です。
- ポンプ故障
- 制御盤異常
- 電源異常
主な特徴
- 広範囲に影響
- 警報表示を伴う
■応急対応方法
① バルブ状態確認
確認項目:
- 開閉状態
- 封印状態
- 表示位置
② 圧力確認
確認項目:
- 圧力計
- 水位
- ポンプ運転状況
③ 防災盤確認
確認項目:
- 警報表示
- 異常ランプ
- エラー内容
④ 現場確認
- 漏水
- 異音
- 振動
- 配管損傷
■直ちに対応すべきケース
以下の場合は消防設備業者へ連絡します。
- ポンプが起動しない
- 圧力が維持できない
- 警報が発生している
- 原因不明
■注意点(重要)
- バルブ操作は記録を残す
- 勝手な分解をしない
- 消防設備点検業者へ依頼する
- 不作動状態を放置しない
■まとめ
スプリンクラーが作動しない主な原因は以下です。
- バルブ閉止
- 圧力不足
- 流水検知異常
- 配管閉塞
- 加圧送水装置故障
特にバルブの復旧忘れは、現場で最も多い原因の一つです。
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